重度訪問介護従事者について

数ある介護系の資格の中の一つに、重度訪問介護従事者というものがあるのをご存知でしょうか?

これは、2006年に施行された、障害者自立支援法に基づく居宅介護(障害児(者))ホームヘルプ業務と呼ばれるもので、特に重度とされる、障害程度4から6の障害を持つ人に対する訪問ケアが許可される資格です。

資格を得て従事する場合、重度障害者の居宅へ訪問をして、食事、排泄などの介助から、家事全般、外出時の同行支援などの生活全般にわたる介護業務を行います。この専門的な資格を取ることで、より高度な介護ケアに関する技術を習得できます。

また、唯一の国家資格である介護福祉士を取得することもキャリアアップにおいて大切になります。訪問介護では、介護職員初任者研修の資格で働いている方が高い割合を占めています。そのため、より高度な介護技術を持っており、事業所の加算対象となるこの資格を取得することは、介護職員にとっても事業所にとってもプラスとなるのです。

介護福祉士を取得する場合は、従業期間3年以上かつ、従業日数が540日以上の実務経験に加えて、実務者研修を修了する必要があります。仕事をする中で我流の介護技術で利用者と関わるのではなく、専門的に学び、介護技術に磨きをかけ専門知識が増えれば、自信を持って介助ができるでしょう。

特に訪問の仕事は1人の職員ですべてを対応する形であるため、臨機応変な対応と判断力が求められます。そういった背景を踏まえると、できるだけ上級の資格を取得しておいた方が安心できるでしょう。